令和元年度 地域医療を守る住民懇談会(北海道医師会)

令和元年10月18日(金)午後4時から北海道医師会館8階会議室で地域医療を守る住民懇談会が開かれ、当会から逢坂代表が出席した。

稚内、芽室、浦河など道内の11の地域医療を守る住民団体の代表と随員が17名、北海道地域医療課の課長を含めて3名、そして北海道医師会の会長や事務局を含めて11名が一堂に会して懇談した。

医師会の会長挨拶、出席者の紹介の後、北海道地域医療課の課長から「医療機関・住民交流推進事業費補助金」の説明があった。

次ぎに各団体の近況報告に移った。

冒頭、当会から発表して欲しいと司会の常任理事から指名があり、当方より会の活動について発表した。

1)機関紙の発行

2)研修医を招いての焼き肉交流会

3)ブラック.ジャックセミナーの開催

の3点について発表した。

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引き続き、各地区の代表が報告を行った。

最後のセッション・フリーディスカッション「働き方改革が行われる中、休日・夜間に対応する医療機関を維持していくために住民の視線から取り組んで行くこと」を行った。

幾つかの意見が出たが当方から、個人的な意見ですとことわり次の2点について発言した。

1)子育てのお母さんへのサポート

休日・夜間急病センター(休日当番医)に訪れる子育てのお母さんと子供の受診が多いと聞き及んでいます。

お母さんが心配して受診に訪れる中で、今少しお母さんに子供の病気の情報が有れば、家庭でお母さんが処置出来るケースが多いのではと考えます。もしこの部分の診療が少しでも減ればその分、休日・夜間急病センター(休日当番医)の診療が減り、体制に余裕が出来ます。

地域に住む先輩のおばあちゃんやお母さんと子育て中のお母さんが子供の初期の症状について教えたり教わったりする情報交換の場を地域のコミティー(隣近所や町内会)に出来れば、子育て中のお母さんは家庭で初期症状を把握して対応し安心出来ます。また上記のように休日・夜間急病センター(休日当番医)に余裕が出てきます。そして働き方改革にもつながります。このようなしくみを地域で作れないか模索しています。

2)自分のかかりつけ医を積極的に決めよう

「地域は一つの大きな病院のように」という考え方が有ります。真ん中に地域の中核病院が有り、その周りに診療所やクリニックがあるイメージです。

中核病院には地域医療連携室があり、ここで診療所やクリニックなどの医療機関との連携をスムーズに行う業務を行っています。

私たちが診療所やクリニックを訪れ、家庭医の先生にかかりつけ医になって戴くお願いを積極的に行うことにより、中核病院のとの連携がよりスムーズになり、中核病院はより高度な診療に集中することが出来ます。またその分、診療所やクリニックに診療に訪れる機会が増えます。将来、このことが在宅医療につながると考えます。

機関紙「オホーツクの風」で過去にクリニック訪問記事を載せました、この取材を復活してかかりつけ医をPRし、「地域が大きな一つの病院のように」という考え方を広めたいと考えています。

懇談会は5時ころ、終了し、その後30分ほど茶話会で懇談を深め解散した。

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令和元年11月20日

北見赤十字病院の明日を考え支援する会